第129号
朝晩空気がひんやりとし、秋の気配を感じるこの頃です。まだまだコロナの流行が続いていますが、9月2日から茨城県では全数報告が見直されることになりました。今後発生届は①65歳以上、②入院を要する人、③重症化リスクがあり、新型コロナ治療薬か酸素投与が必要、④妊婦さんに限定されます。従って大多数のお子さんの発生届は出さず、MY HER-SYS登録の案内も行かなくなります。年齢別の人数は毎日県へ報告しますので、茨城県の感染者総数は発表されます。
コロナは一定数重症化するので“単なる風邪”とは言い切れませんが、社会がコロナに罹ることを特別扱いしなくなる日が少しずつ近づいているのでしょうか?
こどもの目の健康
生まれたばかりの赤ちゃんは目の前の物が動くのがわかる程度ですが、光刺激を受け、鮮明な像を網膜に結ぶことを繰り返すことによって視力が発達し、生後6ヵ月で0.06、1歳で0.2、3歳で0.6、5歳で1.0程度の視力を獲得します。この視力が発達する時期に斜視や屈折異常、白内障や眼腫瘍などの疾患があると、適切な光刺激が受けられず、視力が年齢相応に発達しない弱視につながります。
最近は、3歳健診でスポットビジョンスクリーナーなどの機器を使った検査を導入する自治体が増えてきました。斜視や屈折異常を短時間で検出でき、健診で「眼科での精査」を勧められるお子さんが増えています。3歳は屈折異常を見つけ治療するのに大切な時期です。たとえ異常を指摘されても、7歳までに適切な治療(眼鏡等)を行えば、75%以上で視力が向上すると言われています。異常を指摘された場合は、しっかり眼科を受診するようにしてください。
当院でも乳児期後期以降の健診でスポットビジョンスクリーナーを使用していますが、この時期はまだ視力が安定せず、屈折異常に関しては偽陽性が多くなってしまいます。スケールオーバーする極端な異常でなければ経過観察でよいでしょう。斜視を指摘された場合は早期に眼科を受診してください。
もうひとつ、こどもの目の健康に関しては、学童期以降での近視増加、スマホなどデジタルデバイスの長時間使用による健康被害が問題となっています。
コロナ禍で授業もオンライン、外で遊ぶ機会が減り、ゲームや動画視聴などの時間が増えたことがさらに近視増加に発車をかけています。スマホを近距離で長時間見続けることにより内斜視になり、手術が必要になる例もあるそうです。
こどもの目の健康を保つためには…
・2歳未満の子にはスマホを見せないで。
・30分視聴したら5分間遠くを見て目を休めよう!
・寝る2時間前には視聴しない。
・1日1~2時間の外遊びを!
インフルエンザワクチンについて
ここ2シーズン、インフルエンザの流行がほとんどありませんでしたが、今年は南半球でインフルエンザが流行し、夏には東京でインフルエンザによる学級閉鎖がありました。インフルエンザウイルスもなかなかしたたかですね。
今シーズン果たして流行するかどうかは予測不能ですが、いったん流行すると、免疫を持たない子が多いだけに感染が広がりそうです。ワクチン接種は以下の日程で行います。期間中、平日の一般診療は17:00で終了させていただきますので、ご協力よろしくお願いいたします。
予約開始:9月26日(月) AM6:00~ネット予約開始
接種日時:10月11日(火)~12月27日(火)
月火水金土 8:45
月火水 17:00 17:15
10/22(土) 11/19(土) 13:30~15:00
*この時間帯は原則としてインフルエンザ単独接種でお願いします。
*1回目の接種だけ予約してください。2回目は1回目の接種時に窓口で予約を承ります。
*尚、5-11歳小児用コロナワクチンを金曜17:00~、10/22(土) 11/19(土)13:00~13:30に行う予定ですが、こちらの予約は守谷市のサイトでお願いします。
感染症流行状況
一番多いのはやはりコロナ。RSや手足口病も小流行が続いています。
今月の一冊
「わけあって絶滅したけど、すごいんです」
作:サトウマサノリ
今日は100万年に一度の「絶滅どうぶつじまん大会」の日。絶滅した生き物たちが自分の「すごい」ところを次々と話してくれます。楽しく生き物の進化の歴史がわかる絵本です。 (T.K.)
今月の予定
9月 1日(木) 常総市1歳6か月児健診
15日(木) 守谷市3歳5ヵ月児健診
★コロナワクチン接種のため一般診療の受付時間を変更しています。
(火)(金) 17:00受付終了
9月10日(土) 11:30受付終了
~発熱で受診される方へ~
発熱している方は午前11時台、午後16:00 16:15に予約の上、来院前にお電話での連絡をお願いいたします。