第153号
暑かった夏も終わりに近づき、夕方には虫の声。楽しい夏休みは過ごせましたか? 8月後半は雨続きでしたが、これからは秋晴れの空の下で元気に子供たちが遊べますように!
2015年の常総水害から9年。今年は各地で大規模地震、豪雨災害等相次いでいます。もうどこで災害が起きてもおかしくないと肝に銘じ、備えておかなければなりませんね。(これを書いている今も突然の激しい雷雨、一瞬の停電も…)
インフルエンザワクチン予約について
インフルエンザワクン接種の予約は以下の日程で行います。接種期間中、平日の一般診療は17:00で終了とさせていただきますので、ご協力よろしくお願いいたします。
予約開始:9月25日(水) AM6:00~ネット予約開始
接種日時:10月7日(火)~12月27日(金)
月火水金土 8:45
月火水金 17:00 17:15
10/19(土) 11/16(土) 13:30~15:15
*この時間帯は原則としてインフルエンザ単独接種でお願いします。
*1回目の接種だけ予約してください。2回目は1回目の接種時に窓口で予約を承ります。
*土曜の13:30, 13:45は下記記載の経鼻インフルエンザワクチン(フルミスト)の予約となります。従来の注射による不活化ワクチンは14:00以降の予約をお取りください。
フルミストについて
フルミストは、経鼻投与型(注射ではなく、左右の鼻孔に噴霧)の弱毒生インフルエンザワクチンです。これまで一部の医療機関で輸入された経鼻ワクチン接種が行われていましたが、今年は日本製の経鼻型のワクチンが承認され、9月末に発売される予定です。ただし、どれ位のワクチンが納入可能なのか不明であり、今年は少数の予約に限らせていただきます。
対象:2歳以上19歳未満
方法:年齢に関係なく1回のみ投与
各鼻腔内に0.1mlを1噴霧(合計0.2ml)
予約:10/19(土) 11/16(土) 13:30 13:45
費用:1回8,000円(+消費税)程度の予定
*鼻汁が出ている子には投与できません。風邪をひきやすい・しょっちゅう鼻水が出ている・投与時期にアレルギー性鼻炎症状が出やすいお子さんにはフルミストではなく、注射による不活化ワクチンをお勧めします。
マイコプラズマ肺炎
「マイコプラズマ肺炎が大流行」と報道されているせいか、熱が出たり、咳が出たりすると「マイコプラズマじゃないか?」と聞かれる昨今です。確かに新型コロナの出現以来、ここ数年ほとんどマイコプラズマ肺炎をみませんでしたが、昨年からポツリポツリと患者さんが出始め、ここ2-3ヶ月で増えています。とはいえ、インフルエンザの流行のように日に何十人とクリニックに押し寄せるような流行とは違います。
マイコプラズマ肺炎はマイコプラズマという細菌が気道に感染して起きます。学童や若い成人に多く、感染してから2~3週間の潜伏期を経て(マイコプラズマは非常にゆっくり増殖する菌なのです)、発熱、頭痛等で発症し、次第に咳が激しく出るようになります。
熱が出たばかりの段階でマイコプラズマの検査をすることはまずありません。数日の経過を見ないとなかなかマイコプラズマらしい症状になりませんので。咽頭ぬぐい液による迅速診断キットは当院にもありますが、ちょっと感度が低いのがネック。陽性に出ればマイコプラズマといえますが、陰性の場合「違う」とも言えない所があります。必要に応じて胸部レントゲン撮影や血液検査を行っています。
治療はマクロライド系抗菌薬が第一選択薬です。粉薬はちょっと苦いのですが、出されたときはしっかり飲んでくださいね。熱は下がっても咳は長引くことが多いです。激しい咳がでている間は、登園登校は控えてください。
感染症流行状況
最近は、突出して流行しているものはありませんが、いろいろな感染症がみられています。前述のマイコプラズマの他、コロナ、インフルエンザ、RS、溶連菌、手足口病(最近は熱が出ないタイプが多い印象)、リンゴ病、アデノ…毎日多彩です。
あまり検査をする必要を感じない、いわゆる風邪のお子さんが一番多いでしょうか。
今月の一冊
「せんろはつづく」
竹下 文子・文
鈴木まもる・絵
広い野原の真ん中で線路と線路をつなぎ、山があればトンネルを掘り、川があれば橋をかけ、線路はどこまでも続いていきます。リズミカルな文とかわいいイラストで親子一緒に楽しめる絵本です。 (T.K.)
今月の予定&お知らせ
9月26日(木) 守谷市3歳5カ月児健診