PDFはこちら

今年は実に東京の夏日が153日もあったとか！

もう少ししたら1年の半分が夏になってしまう…。

日本のみならず、世界中のあちこちで大規模洪水が起きているこの頃。地球温暖化は深刻です。

ところで、今年の魅力度ランキングで茨城県は45位に。喜ぶべきか悲しむべきか微妙な位置ですが、自然や農作物が豊かで、生活していくにはホントいい所だと思うんですよね。先日はコキアを見に行ってきました。美しい地球を子どもたちに残したいですね。

 

救急車の適正利用を！

茨城県では、12月2日午前8時30分から、救急搬送における選定療養費の徴収が開始されます。

　県内の救急車出動件数は年々増加し、令和５年は14万件を超え、うち半数は軽症で、中には緊急性の低いケースもみられるという現状があります。医師数が全国最低レベルの茨城県。医師の働き方改革による時間外労働規制強化の影響もあり、救急医療はひっ迫しています。軽症患者さんの救急車利用が増加すると、重症者が発生したときに、救急車の到着が遅れる、搬送先病院がなかなか見つからないといった問題が生じます。

救急車を本当に必要とする重症患者さんの医療を優先するため、大病院に救急車で搬送されたけれども軽症と判断された場合に、12月からは利用者に7,700円以上の自己負担が要求されるようになります。普段でも紹介状無しに大病院を直接受診した時に徴収されている「選定療養費」の救急車版です。

軽い切り傷・擦り傷のみ、微熱や風邪症状のみ、打撲のみ、数日前からの体調不良、慢性的な歯痛・腰痛などで救急車を利用すると「選定療養費」という自己負担金が発生する可能性があります。

どういう状態が軽症と判断されるのか？が問題ですが、ある程度の目安が県から出されました。子どもで最も救急車を要請するのはけいれん時です。これに関しては、病院到着時にけいれんが止まっていて入院しない場合であっても、救急要請時に実際にけいれんが起きていた場合には、緊急と判断され選定療養費は徴収されないと思われます。

　一度県からのお知らせをご確認ください。

 

マイコプラズマ肺炎流行中

小学生を中心にマイコプラズマの流行が続いています。マイコプラズマ肺炎は、感染してから2～3週間の潜伏期を経て(マイコプラズマは非常にゆっくり増殖する菌なのです）、発熱に続いて2-3日のうちに咳が激しく出るようになります。あまり痰のからまない、コンコン、コンコンした咳が止まらない感じになります。

疑わしい症状になってきたときは咽頭ぬぐい液による迅速診断キットで検査を行うようにしていますが、ちょっと感度が低いのがネック。陽性に出ればマイコプラズマといえますが、陰性の場合「違う」とも言えない所があります。さらに、7-8年ぶりの大規模流行のため、検査キットが不足している状況に。熱が長期化した場合など必要に応じて、胸部レントゲン検査や血液検査を行っています。

治療はマクロライド系抗菌薬が第一選択薬です。しかし、今年はこの薬が効きにくいタイプも多いようで、治療に難渋しています。別の抗菌薬やステロイド剤を使ったりもしています。熱は下がっても咳が長引くことが多いので、激しい咳がでている間は、登園登校は控えてください。　

 

ワクチン供給不足

　現在、麻疹風疹(MR)ワクチンと子宮頸がん予防のワクチン（シルガード９）が不足しており、なかなか納入されません。この２つのワクチンのネット予約は中止しています。電話で在庫確認の上、ご予約下さい。在庫がない場合は、入荷後に日程調整させていただきます。

 

感染症流行状況

前述のようにマイコプラズマが流行しています。保育園児の間では手足口病がまだ流行中。夏にも罹って２度目というお子さんも結構います。手足口病は自然に治るのを待つしかありません。インフルエンザやコロナは、たまに出る程度です。

 

今月の一冊

「ハリネズミのチクチク」

　ふくざわ　ゆみこ・作

ハリネズミのチクチクは、長すぎる針が邪魔で、みんなと楽しく朝べません。ある日、毛が長すぎて困っているヒツジに出会い、毛を切ってあげることになり、チクチクはひらめきました…。寒い冬にポカポカと心温まる絵本です。　（T.K.）

 

今月の予定＆お知らせ

10月  7日(木)　常総市乳児健診

　   21日(木)　守谷市3歳児健診

＊12月末まで17：00～インフルエンザワクチン接種のため、一般診療は17：00で終了とさせていただきます。