第166号
長かった夏もようやく終わりが見え、朝晩は涼しさを感じるようになりました。幼稚園や保育園の運動会はこれからの所が多いのでしょうか?子供は小さいと思っていてもあっという間に大きくなってしまいます。仕事をしながらの子育て中は毎日時間に追われ、「自分の時間がほしい」と切実に思っていましたが、今となっては運動会や親子遠足、家族旅行など「あの頃は楽しかったなあ」と思い出します。皆さんもかけがえのないこの時期、親子でいろいろな経験をしてみてください!
喘息の季節です
日中と朝晩の気温差が大きくなり、気圧の変化も影響して喘息発作を起こすお子さんが最近増えてきました。
喘息とは、気道がアレルギー性炎症のために狭くなり、ダニ・ほこり・花粉・カビ・煙等の吸引、ウイルス感染、気温気圧の変化といった刺激に過剰に反応し、さらに気道が狭くなり、呼吸困難を引き起こす疾患です。発作が起きると咳こんで、胸からゼーゼー、ヒューヒューといった喘鳴(ぜんめい)が聴かれるようになります。喘鳴が聴かれなくても、顔色が悪く、話すことができない、横になれない、のど元や肋骨の間がへこむ呼吸をしている時などは発作がひどくなっていることがあり要注意です。このような状態の時は早期に医療機関を受診しましょう。
小児の喘息は0~3歳くらいで発症することが多く、幼児期は何回も喘鳴を繰り返しますが、小学生になると発作頻度が減り、落ち着いていくお子さんが多いです。それまでは治療を頑張りましょう!
喘息の治療には①長期管理薬(コントローラー)と②発作時の治療(リリーバー)があります。
長期管理薬:ある程度以上の発作を繰り返している場合には、発作を起こさないように継続的な治療が必要です。軽いうちはロイコトリエン受容体拮抗薬の内服を続けていますが、発作を繰り返す場合は、吸入ステロイド薬が治療の中心になります。小さい子は自力で吸い込むことが難しいので吸入器や補助器具を購入してもらっています。
発作時治療:気管支拡張剤の吸入を行い、必要に応じ内服や塗布薬を追加します。呼吸困難が強い場合にはステロイド剤の全身投与を行います。
RS感染予防にアブリスボ!
RSウイルスは風邪症状を引き起こすウイルスの一種ですが、小さいお子さんがかかると強い咳やゼーゼーヒューヒューといった喘鳴、呼吸困難などの症状が見られるようになります。入院を要することもありますが、特効薬はなく、酸素投与や重症例では人工呼吸器によって回復を待ちます。以前は秋から冬に流行がみられていましたが、最近では春から夏に始まり、気が付くとほぼ1年中発生し、時に大きな流行が起きています。
現在RSウイルス予防には早産児や先天性心疾患等基礎疾患のある赤ちゃんへ「シナジス」という注射(モノクローナル抗体)を流行期に毎月打つ方法が行われています。しかし、満期で生まれて元気だった赤ちゃんでもRS感染症が重症化することがあります。
昨年、妊婦さんに接種することで抗体を胎内の赤ちゃんへ移行させ、出生後のRSウイルス感染症を予防するワクチン(アブリスボ筋注用)が日本でも導入されました。妊娠24週(28週以降推奨)~36週に接種することで、生後90日以内の重症なRSウイルス感染症発症を約80%、180日以内では約70%抑えると報告されています。それ以降ではお母さんからの移行抗体が消失していくので、有効性は認められていませんが、重症化しやすい生まれたばかりの赤ちゃんを守るためには有効な手段です。自費で3~4万円と高額ですが、ご希望の方は産科医療機関で接種、あるいは産科の先生から接種許可を得たうえで当院でもご相談ください。
感染症流行状況
特に大流行している疾患はありませんが、溶連菌、伝染性紅斑(リンゴ病)、胃腸炎などが多い傾向です。熱が出ているお子さんは多いのですが、原因がはっきりしない場合がしばしば。今の所この近辺で子供のコロナやインフルエンザは多くありませんが、地域によってはインフルエンザの学級閉鎖も出始めているようですので今後ご注意ください。
今月の一冊
「おかしな? ハロウィン」
さく:ザ・キャビンカンパニー
今日はハロウィン。子どもたちはおばけに変装して、おかしをもらいに行きます。トントントン!不思議なおばあさんのくれるおかしなおかしに、おばけにばけた子どもたちはびっくり仰天!どんなおかしが出てくるのかな…?このおばあさんの正体は…? (T.K.)
今月の予定&お知らせ
10月 23日(木) 守谷市3歳児健診
★10月6日(月)からインフルエンザワクチン接種が始まります。平日17:00~はワクチン接種となりますので、一般診療は17:00受付終了とさせていただいます。
