第173号
日に日に緑が深くなってきました。昨年はふれあい道路のイチョウが刈り込まれ電柱のような姿で心配しましたが、今年はしっかり葉っぱをつけてイチョウらしい元気な姿を見せてくれています。
「1年生になった!」「年長さんになったから…」などと声をかけてくれる子たち。これからの長い人生には大変なこともあるかもしれないけれど、たくましく乗り越え育っていってください!まずは笑顔で毎日をすごせることが一番!
当地域の小児救急体制
かつては24時間体制で当地域の小児救急診療を担ってきたJAとりで総合医療センターと守谷第一病院ですが、ここ数年で小児科勤務医の削減や、医師働き方改革の影響があり、今年度から下記のようにさらに救急体制を縮小せざるを得なくなりました。
平日23時以降および土日祝日の17時以降、近隣に小児科救急外来はありません。受診が必要な時はつくばあるいは土浦方面の病院となります。
|
|
日 |
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
土 |
|
休/祝日 9-17時 |
とりで |
とりで |
守谷 |
とりで |
守谷 |
とりで |
とりで |
|
17-23時 |
― |
とりで |
守谷 |
とりで |
守谷 |
とりで |
― |
救急外来はどんな時に受診する?
というわけで、救急外来は本当に受診が必要かどうか見極めることが大切です。
発熱
救急外来受診で最も多い症状ですが、熱が出てすぐに受診が必要なケースは、実はめったにありません。熱だけであわてず、お子さんの全身状態をよく観察してください。顔色が悪くぐったりしている、視線がうつろという場合は受診を。生後3カ月未満の子で38℃以上の発熱も受診した方がよいですが、予防接種をした当日夜などは全身状態がいつも通りなら一晩様子をみてよいでしょう。
各種迅速検査は発熱直後には正しい結果が出ない場合があります。検査目的の休日夜間救急外来受診は控えましょう。
けいれん
子どもは熱に伴ってけいれんを起こすことがありますが、熱性けいれんの大部分は2-3分以内に自然に止まります。すぐ止まり、その後普通に泣いていたり、すやすやと眠っていたり、起きた時に視線が合うようなら、翌朝かかりつけ医受診で大丈夫です。5分近く経ってもけいれんが止まらない、けいれんは止まったようにみえるがぐったりして反応が乏しい、繰り返しけいれんを起こす等の場合は救急車要請を。
熱がなくてけいれんを起こした場合にも同様の対処で。ただし、翌日には外来を受診し、今後精密検査が必要かどうか医師に相談してください。けいれんを起こしていると周りの人達は動転してしまいますが、もし動画を撮れれば、受診時の参考になりますのでお願いします。
咳・呼吸が苦しい
咳は細菌やウイルスなどを排除しようとする防御反応なので、呼吸が苦しくなさそうなら救急受診は不要です。受診が必要になるのは喘息とクループが多いです。
呼吸が早い(多呼吸)・肩で息をする(肩呼吸)・肋骨や喉元がへこむ(陥没呼吸)・苦しくて横になれない(起座呼吸)・チアノーゼ出現・犬の遠吠えやオットセイの鳴き声のような咳が止まらず窒息しそう、等は呼吸困難の兆候です。救急受診を。
嘔吐
多いのは胃腸炎の嘔吐。何回も吐くと次第に顔色が悪くぐったりしてきますが、通常半日~1日で自然に嘔吐はおさまります。嘔吐した後は1-2時間食べたり飲んだりせずにお腹を休め、その後少しずつ飲水ができているようなら夜は様子をみて大丈夫でしょう。嘔吐下痢が頻回で、血液や胃液・胆汁色(黄緑色)の液を吐く、意識がボーっとしている等の時は受診を。
嘔吐の他に、強い腹痛、いつもと違う機嫌の悪さ、血便などが見られるときは腸重積等、緊急処置が必要な病気の可能性があります。救急受診を。
激しい頭痛を伴った嘔吐、頭を強く打った後の嘔吐も受診を。
感染症流行状況
溶連菌感染症と嘔吐下痢の胃腸炎が多い状況です。何回も嘔吐してぐったり、顔色不良で受診する子もいて、久しぶりに何人か点滴しています。
今月の一冊
「3びきのねずみ ひみつのおかしやさん」
いしい みえ:作
森の奥にあるお菓子屋さん。仲良しの3びきのねずみが、村のみんなを笑顔にするお菓子を作ってくれます。このお店では、ひみつの鍵を手に入れたお客さまにすてきなサプライズが・・・。夢みたいなかわいいお菓子がいっぱい、見ているだけで幸せな気持ちになれる絵本です。(T.K.)
今月の予定&お知らせ
5月21日(木) 黒内小内科健診
