第176号
夏休み、いかがお過ごしでしょうか?熱中症に気をつけて、いろいろな経験をしてくださいね。
生成AI
AIには拒否反応を覚えて使っていなかったのですが、最近、多量の資料を読まなければならなかったり、会議報告や会報など原稿を書く機会が増え、遂に私もAIの力を借り始めました。要望を出すと、数秒で要約したり、表やスライドを作ってくれたりして、びっくり!時々正しくない情報もあるようなので、肝心な所は調べていますが…。(ちなみに「しばたキッズニュース」はAIに頼まずに書いていますよ!)それにしても、短時間で体裁が整い、ほぼ通用するものが出来上がる。なんて賢い!
しかし、はたと恐ろしさも感じました。このままのスピードでAIが発達すると、人間の知能・知性を超え、いつかAIが人間を破滅させるのでは?
こども達も悩みなどをチャッピーに相談する時代。作文や感想文もチャッピーにきけば、きっとすぐにできるでしょう。でも、それでは自分で考えることをしない子が増え、いずれはそういう子達が大人になる…。何か危険を感じませんか?「人間は考える葦である」と17世紀の哲学者パスカルは言いました。人間は考え続け、善悪を判断し、喜怒哀楽を体験しなければ存続できない生き物ではないでしょうか?こどものうちは生身のリアルな体験、自分の頭や手足を使って試行錯誤する体験を繰り返してほしいと思います。夏休みの宿題、自分でやろうね~!
妊婦さんはRSVワクチンを!
RSウイルスは、ほとんどの子が2歳までに一度は感染するといわれています。発熱、咳、鼻汁などの風邪症状で始まり、次第に咳が悪化してゼーゼーした呼吸になり、特に乳児期早期で重症化しやすく、細気管支炎や肺炎で入院することも多い疾患です。
これまで、RSウイルス感染予防としては、重症化リスクが高い赤ちゃん(早産児・慢性肺疾患・先天性心疾患・一部の染色体異常・免疫不全等)に対して、抗体製剤の注射が行われてきました。2024年、ハイリスク児だけでなく、元気な乳児にも接種できる抗体製剤が出ましたが、満期産で健常な赤ちゃんには保険が適用されず、自費では非常に高額になり、自費で接種する人はほとんどいません。
しかし、満期産で生まれ、基礎疾患のない赤ちゃんでもRS感染で重症化することがあります。そこで登場したのが、「RSウイルス母子免疫ワクチン」です。RSウイルスワクチンを妊娠後期に接種することでお母さんの体内でRSウイルスに対する抗体を作り、胎盤を通じてお腹の赤ちゃんに抗体が移行することにより、生まれてきた赤ちゃんをRSウイルス感染から守ろうという仕組みです。
お母さんから胎盤を通じて移行した抗体は半年程度で消失するため、1歳2歳になった子の感染予防までは役に立ちませんが、生後半年頃までの重症化が予防できれば、RSウイルスで入院する子がかなり減ることが期待されます。
今年4月からは、このワクチンが定期接種化され、妊娠28週~36週の妊婦さんは無料で接種できます。
産科の先生とご相談の上、是非接種してください。
中学生はHPVワクチンを!
これまでにも何回かヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン、通称“子宮頸がん予防ワクチン”について触れてきましたが、なかなか8割9割の接種率には届きません。
本人にとっては「痛い、なんか怖いワクチン」というイメージ、保護者の皆さんには「以前、副反応と騒がれたので不安」という思いがぬぐえないためと思われます。接種直後の血管迷走神経反射による気分不快や失神、接種後の痛みや腫れ、腕を挙げにくい等の症状は時にみられますが、ほとんどは短期間で消失します。
現在行っている9価のワクチンは、子宮頸がんを起こすウイルスの大部分をカバーしており、接種することにより、将来、子宮頸がんになる確率は9割近く低下します。小学校6年~高校1年の女子が定期接種の対象ですが、15歳以上は3回接種、15歳になる前に接種すれば2回接種ですみます。中学1,2年での接種をお勧めします。
感染症流行状況
7月中は手足口病が流行していましたが、ピークは過ぎたようです。一時期インフルエンザA型が流行しましたが、小集団内でおさまったようです。一部地域ではマイコプラズマ感染症が小流行しています。
今月の一冊
「ぜったい むり子」
たちばな のりゆき:作
「ぜったい むり子」は、何かに挑戦する前から「ぜったいむり!」と言ってしまう女の子。いろいろな経験をするうちに、「やってみたら意外とできるかも」と少しずつ気持ちが変わっていきます。失敗を怖がりながらも、一歩踏み出してみることで、新しい景色や自信を見つけていく姿が描かれている絵本です。(T.K.)
今月の予定&お知らせ
8月 6日(木) 常総市乳児健診
10日(月)~14日(金) 夏季休診
22日(土) 学会のため休診
