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第111号

[2021.03.01]

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寒暖の変化はありますが、確実に春の訪れを感じるこの頃です。新型コロナウイルスも第三波は今まで以上に大きかったですが、諸外国に比べれば絶対数は少なく、インフルエンザがほとんどみられなかったことから、発熱者が押し寄せるような事態は少なくとも小児科領域ではありませんでした。ワクチン接種もようやく始まり、何とか収束の目途が立つとよいですね!

 

免疫って? アレルギーって?

2月下旬、急に気温が上がり風も強かったためか、花粉症のお子さんが急増しました。お父さんお母さん達もつらい季節を過ごしている人がたくさんいることでしょう。

 免疫とは、「一度○○の病気にかかったら○○に対する抵抗力がついて二度とその病気にかからない」とういうのが本来の意味でしたが、現在はもっと幅ひろく「生体防御の一連の反応」という意味で使われています。

 細菌やウイルス等の病原微生物やその他の外敵から体を守る仕組みが生体防御反応です。風邪をひいて熱が出たり、けがをして腫れたりするのはつらいけれど、それは害あるものを処理するための立派な免疫反応なのです。ワクチンは、あらかじめ弱毒化や不活化した病原性物質を体内に入れて覚えさせ、いざ本物の病原微生物にさらされたときにすぐに免疫反応を動員させられるように準備しているのです。

 アレルギーとは、一言でいうと「過剰な(必要のない)免疫反応」です。ほこりや花粉は体内に入ってもたいして悪さしないのだから放っておいてよいのに、アレルギー体質の人はそれらにも過剰に反応して、その結果、花粉症や喘息、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎などのやっかいな症状に悩まされます。

 体内に入ってきた花粉などの抗原に対してIgEという抗体が産生されやすいのがいわゆるアレルギー体質です。気管支・鼻粘膜・皮膚などいろいろな組織に存在する肥満細胞とIgE抗体がくっついている時に抗原が再び入ってくると抗原と抗体が反応し、肥満細胞からはヒスタミンなど種々の化学伝達物質が放出されます。化学伝達物質の多くは血管拡張・血管透過性亢進を引き起こすので、鼻粘膜では水様性の鼻水が増えるし、皮膚で起これば皮下に水分が漏れ出て皮膚がボコボコもりあがり蕁麻疹症状が出ます。さらに局所に好酸球という細胞が集まってくると慢性的なアレルギー性炎症を引き起こし、症状が長引きます。

 一般的なアレルギー検査では血液中のIgE抗体を測定しています。しかし、この数値は必ずしも症状の重症度とは比例しませんので、解釈にはご注意を。

 

感染症流行状況

インフルエンザの流行もなく冬が終わろうとしています。マスク・手洗い・ソーシャルディスタンスでこの1年、かつては当たり前だった子供の感染症は激減し、その効果に驚くほどです。

感染症

人数(人)

溶連菌

2

アデノウイルス

1

RSウイルス

0

インフルエンザ

0

(2021.2.1~1.27)

ちなみに下表は3年前の同時期の流行状況です。どれほど感染症が減ったかおわかりいただけるかと思います。喜ばしい反面、この対策が長く続くと、人々の孤立・精神疾患の増加・子供たちの発達への影響などが懸念されます。やはり、新型コロナの収束、あるいは重症度がもう少し下がり日常の風邪レベルになるかして、人々が自由に交流できる日が早く訪れるよう願うばかりです。

 

感染症

人数(人)

溶連菌

15

アデノウイルス

5

RSウイルス

0

インフルエンザA

39

インフルエンザB

164

(2018.1.29~2.24)

 

今月の一冊

「うごきません。

作:大塚健太

絵:柴田ケイコ

「動かない鳥」のハシビロコウ。友だちのカバがきても、ヘビがきてもうごきません。おかしな動物たちが次々とやってきても…。

ハシビロコウは、いったいどんな時に動くのかな?  (T.K.)

 

今月の予定

  3月 4日(木) 守谷幼保園入園児健診

  11日(木) 常総市3~5か月児健診

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