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第92号

[2019.08.03]

 

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ようやく梅雨明けし、夏らしい太陽がみられるようになりました!と思ったら、いきなりのムシムシする猛暑。熱中症などにならないよう、体調に気を付けてくださいね。

 子ども達は診察室や待合室の壁面製作(事務スタッフKさん作)をとてもよく見ています。診察室に入ってくるなり、「あ、新しくなった~」と歓声を上げたり、先日はカエルのままの壁面だったら、「もうすぐ梅雨明けるんだよ」と教えてくれたり… 

今月は、海の中&森の中。両方楽しんで下さいね!

 

おねしょの悩み

5-6歳を過ぎても月に数回以上おねしょをする場合は「夜尿症」と定義されていますが、5-6歳では約20%、小学校低学年では約10%のお子さんにおねしょがあると言われています。まずは、①夕食後~寝るまでの水分摂取を減らす ②塩分の多い食事を避ける ③寝る前に必ず排尿することを心がけ、夜間むやみに起こさず、おねしょしなかった日には思いっきりほめましょう。おねしょの回数が減ってくるようならしばらく様子をみて、小学校入学後も毎日のように続く場合は、ご相談ください。

 尿検査や、夜尿の記録を2週間程度つけてもらった後、必要に応じて治療を開始しています。

主な治療は抗利尿ホルモン剤とアラーム療法です。

【抗利尿ホルモン薬】腎臓での水の再吸収を促し、尿を濃縮させて尿量を減らします。点鼻薬と内服薬がありますが、現在は寝る前に内服する薬が主流です。

夜間に尿が充分濃縮されず、尿量が多いタイプの子に効きやすく、有効率(夜尿回数が半分以下に減少)は60-80%といわれています。中止後にまた夜尿回数が増えることもあり、1日置きに投与したり、ケースバイケースで対応しています。

【アラーム療法】寝る前にパンツに小さなセンサーをつけ、パンツが濡れるとアラームが鳴る条件づけ訓練法です。おねしょした直後にアラームで認識させることを繰り返すことにより、夜間に膀胱に貯めておける尿量が増して、おねしょが減ると考えられています。初めは本人が独りで起きることがめったにないので、ご家族が起こしてトイレに行かせ、着替えを促すなど、ご家族の協力が欠かせません。

機器を購入する必要がありますが、最近、本体を当院からレンタルし、センサーコードのみ購入してもらう方法も始めました。

 

 

HPVワクチンについて

第88号のニュースにも書きましたが、子宮頸がん予防ワクチンと言われるヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン。国は「積極的勧奨しない」としたままですが、世界保健機構(WHO)は、「世界でHPVワクチンの安全性と効果は評価されており、子宮頸がん発生が増加する中、ワクチン接種を勧奨しない日本の状況を憂慮している」と声明を出しています。

 現在も、小学校6年~高校1年の女子は定期接種が可能です。サーバリックスとガーダシル2種類のワクチンがありますが、どちらも3回接種。3回目は初回から6か月後ですので、現在の高校1年生は8~9月のうちに接種を開始しないと3回目が期間内に終わりません。ご検討ください。

感染症流行状況

手足口病が大流行中です。今年は、初めに高熱が出て、1-2日して手足に発疹が出てくることが多く、発疹も腕や下肢全体的に出るなど派手なタイプが多いようです。あまり典型的な発疹でない場合もあり、診断に悩むことがありますが…。

RSウイルス感染症も7月末から増えています。

感染症

人数(人)

溶連菌

42

アデノウイルス

8

RSウイルス

3

ロタウイルス

0

マイコプラズマ

1

インフルエンザA

0

インフルエンザB

0

ヒトメタニューモウイルス

0

(2019.7.1~7.27)

今月の一冊

「もぐらはすごい」

作:アヤ井アヤコ

 

公園のもりあがった土は、だれのしわざ?実は、もぐら!

大きな手にあるひみつ、土の中の暮らしに合った目や耳、驚きの食べっぷりなど、「もぐらってすごい!」。

土の中の世界をユーモアのある絵で楽しめる絵本です。 (T.K.)

今月の予定

 8月  8日(木) 常総市3歳児健診

  10日(土)~15日(木) 夏季休診

  30日(金) 守谷市1歳6か月児健診

  31日(土) 学会のため休診

 

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