第90号
6月1日開院12年となりました!この間の小児科診療における大きな変化は、ヒブ・肺炎球菌など予防接種の種類が格段に増えたこと、迅速検査が種類も増え、より浸透したこと(時にその弊害も感じますが…)、子どもの発達や心の問題が一層クローズアップされてきたことかと思います。
令和最初の1か月は、子どもが巻き込まれる痛ましい事件や事故が相次ぎ、社会の中で子ども達の命を守ることの大切さ、重さを改めて考えさせられました。
今後も地域に根差した小児科クリニックとして頑張っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
HP&予約システムが変わりました!
5月23日からHPと予約システムが変わりました。
今までとの違いは…
・直接来院した場合には、窓口で順番整理券をお渡しします。院内やネット画面での順番表示をご参考にお待ちください。
・院内で「〇時〇分の方を診察中」と表示していますが、診療状況により順番が前後する場合がありますのでご了承ください。検査後の診察などが入ると時間表示が戻ったり、だいぶ先まで進んだりしますので、ご注意ください。
・予防接種のWeb予約では、一部のワクチンを除き、予防接種の履歴が入力されていないと予約がとれません。(2019年5月24日以降当院でワクチン接種した履歴は自動的に取り込まれています) ご不明な点は受付窓口でご相談下さい。
・メールアドレスをinfo@shibatakids-cli.comにご登録いただくと、予約確認などのお知らせメールを送信します。(送信専用ですので、診療相談などは受けられません。)
学校検尿・3歳児検尿
毎年春に学校では尿検査があり、異常があると受診するようにお手紙をもらう時期かと思います。学校検尿は1974年に始まり、糸球体腎炎の早期発見や治療管理につながり、腎炎による末期腎不全を著しく減少させてきました。
学校検尿では「血尿のみ」でひっかかるお子さんが最も多く、その大部分は経過観察のみで悪化することがないタイプです。食事や運動制限も必要ありません。しかし、一部で後から蛋白尿も出てきたり、稀ですが腎臓に結石や腫瘍等が見つかる場合がありますので、腎臓病の家族歴がないかの問診、血液検査、超音波検査などが必要です。「蛋白尿と血尿両方とも陽性」や「蛋白尿2+以上」などは、より精密な検査や治療が必要なことがあります。
学校検尿が腎炎の発見を目的としているのに対して、3歳児では腎炎が発症することはまれで、生まれつきの腎尿路系の異常を発見することを第一の目的としています。尿検査でこの異常を発見するのは限界もありますが、血尿や蛋白尿など異常を指摘された場合は受診してください。
二種混合・三種混合ワクチンについて
11歳~13歳が対象の二種混合(ジフテリア・破傷風)ワクチンは、現在流通量が少なく、院内の在庫も乏しい状況です。接種ご希望の方は、窓口にお問い合わせください。
二種混合にもう一つ、百日咳を加えた三種混合ワクチンがあります。0歳・1歳でほとんどの子は三種あるいは四種混合ワクチンを接種していますが、5歳ごろには抗体価が低下し、百日咳にかかりやすくなっています。実際ここ1年、小学生の百日咳患者さんが目立ちます。自費での接種になりますが、小学校入学前に三種混合ワクチン接種をお勧めします。
感染症流行状況
流行している病気も比較的少なく、平和なこの頃ですが、ヘルパンギーナや手足口病など夏風邪ウイルス感染がちらほらみられるようになってきました。
感染症 |
人数(人) |
溶連菌 |
22 |
アデノウイルス |
3 |
RSウイルス |
1 |
ロタウイルス |
0 |
マイコプラズマ |
0 |
インフルエンザA |
0 |
インフルエンザB |
1 |
ヒトメタニューモウイルス |
1 |
(2019.5.7~5.25)
今月の一冊
「カエルのおんがくたい」
刀根 里衣:作
毎日雨ばかりで退屈しているカエルの兄弟は、音楽隊を結成して、演奏でみんなを元気づけようとします。「ケロッケロッ、クワックワッ!」楽しい演奏で雨の季節を明るくしてくれる絵本です。 (T.K.)
今月の予定
6月6日(木 | 黒内小 内科健診 |
18日(火) | 黒内小 内科健診 |
20日(木) | もりや幼保園内科健診 |
21日(金) | 守谷市1歳6か月児健診 |
25日(火) | 臨時休診 |
27日(木) | 常総市1歳6か月児健診 |