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第148号

[2024.04.01]

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今年は思いのほか桜の開花が遅くなりましたが、ここ2-3日の気温上昇で、いっせいにいろいろな花々が咲きそうですね。

入園入学、進級おめでとうございます!一人一人が生き生きとした毎日を過ごせるようにと願っています。

 

地域の小児救急体制

 かつては「24時間働けますか~ ビジネスマーン♫」なんてCMもありました。医師の世界では丸1日普通に勤務した後、そのまま夜間の当直に入り、翌日も引き続き夜まで1日働くのが当たり前でした。一晩中起きているわけではありませんが、真夜中でも1-2時間ごとに救急外来に来る患者さんに対応したり病棟から呼ばれたりで、一晩起こされずに眠れた記憶は、私の勤務医時代にほとんどありません。

 いろいろな業界で2024年問題として労働環境が大きく変わるこの4月。医師の働き方改革も遂に本格化し、医師にも残業時間規制が適応され、守らなければ病院に罰則が課されるようになります。これまでのような36時間連続勤務などは難しくなります。

 医師の数が全国で最低レベルの茨城県。当然小児科医の数も限られ、当地域の夜間休日救急診療を担っているJAとりで総合医療センター、総合守谷第一病院共に小児科医の数は増えません。JAとりでは数年前に2名減ったほどです。こうした事情から、今月から当地域の小児救急体制は以下のように縮小されることになりました。

 

【JAとりで総合医療センター】

 日月火水木 17:00~23:00(祝日は9:00~)

 土 12:00~23:00

【総合守谷第一病院】

 日 9:00~17:00

 金 17:00~23:00(祝日は9:00~)

 

当地域では23時以降、救急外来での診察・救急車搬送ともに小児の受け入れ病院はありません。

救急車を呼んでも23時以降はつくばや土浦等、他地域の病院へ搬送されることになります。

守谷第一病院はこれまで水曜でしたが、4月から金曜担当になります。

急な発熱や嘔吐など心配になると思いますが、すぐに受診しなければいけない状況はわずか。発熱直後に受診してもインフルエンザ・コロナ検査などは陰性になることが多く、最近は救急外来での迅速検査は実施しない病院が増えています。全身状態を見て、本当に今すぐ病院で診てもらわないといけない状況なのか一度考えてから救急外来を受診して下さい。一晩待てそうなら翌日かかりつけでの診察を受けましょう。

救急受診の目安など「しばたキッズニュース第134,135,137号」もご参考に。困ったときは#8000で電話相談を。以下のサイトには症状に応じた対処方法が詳しく載っています。

『子どもの救急ってどんなとき?』

 

『子どもの予防可能な障害と対策』

 

ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンのキャッチアップ接種

 子宮頸がん予防のHPVワクチンを接種する機会を逃した平成9年度生まれ~平成19年度生まれの女性には、公費負担でできるキャッチアップ接種が認められていますが、今年度が最後となります。2025年3月31日までに3回接種が必要です。まだ接種していない方は是非早めにご検討を。9価のシルガード9がお勧め。子宮頸がんを引き起こすウイルスの9割はこれで排除できます。わからないこと・不安なこと等は遠慮なくご相談下さい。

 

感染症流行状況

 インフルエンザB型、溶連菌感染症の流行が続いていますが、ピークは過ぎたようです。コロナは週に数人程度。まだ少数ですがRSやヒトメタニューモウイルスも出てきており、今後要注意です。

 

今月の一冊

「やさいのがっこう

 いちごちゃんは やさいなの?」

さく:なかや みわ

ふたごのいちごちゃんの所に「やさいがっこう」から入学案内が届き、いちごちゃんたちは戸惑いながら通い始めますが…ある日学校を飛び出します。野菜とくだものの違いが学べる食育絵本です。(T.K.)

 

今月の予定&お知らせ

4月  16日(火)   16:30診療終了

        18日(木)   守谷市3歳5カ月児健診

       25日(木) 常総市3-4カ月児健診

自費診療について、消費税が5%だった開院時から内税のまま料金据え置きできましたが、インボイス対応に伴い、4月から自費料金を見直し外税表示とさせていただきますのでご了承下さい。

 

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