第123号
３月弥生。「弥」はいよいよ・ますます、「生」は草木が芽吹くことを意味しています。まさにこれからの季節ですね。
そんな中、世界では不穏な悲しいニュースが連日伝えられています。だれもが平穏で安全な日々を送れますようにと願っています。
コロナウイルス感染症＆ワクチン
新型コロナウイルス感染症の第6波は園や学校で感染してくる子も多く、登園自粛・学級閉鎖・休校などが相次いでいます。小学校中～高学年以上の子は39-40℃以上発熱しぐったりしている子がいますが、幼児は「昨日は熱が出たけれど今日は下がっている」みたいな感じで本当に軽症な子が多い印象です。
毎日「今日の新規感染者数」が発表されていますが、実際にはそれをはるかに上回る感染者がいるものと思われます。そろそろ、コロナウイルスと共存する方向へ転換する時期なのかもしれません。
2年続けて世界的にもインフルエンザの流行はほとんどありませんでした。今後コロナウイルスがインフルエンザにとってかわる流行疾患になるのかどうか、今がその転換期なのかは興味深いですが、まだ数年の経過をみないとわかりません。いずれにせよ、皆が「風邪だよ」と言えるレベルの軽いコロナウイルスになってほしいものです。
守谷市では3月2週目から5-11歳の子供へのコロナワクチン接種が始まります。「基礎疾患がある」と市へ申請したお子さんから始まり、以後は年齢の高い子から順次接種券が郵送されます。当院でも接種を行いますが、予約はすべて市の予約システムからお願いします。変更やキャンセルも当院では承れません。ワクチン接種に伴い、一般診療時間が変更になる日がありますのでご注意ください。
また、熱やコロナ感染が疑われて受診される場合は、午前11時台、午後16:00、16:15に予約の上、来院前に一度お電話をお願いします。
花粉症の季節です
2月は気温が低かったため花粉の飛散が少なかったようですが、これから暖かくなってくると本格的な飛散が始まります。日本人の4人に1人が花粉症と言われ、最近は2－3歳でも鼻水やくしゃみ、眼のかゆみを訴えてくる子が少なくありません。
アレルギー症状を抑える飲み薬、点鼻薬や点眼薬等、症状に応じて処方していますので、あまり症状がひどくならないうちにご相談下さい。
昨年から舌下免疫療法も始めました。免疫療法はアレルギーの原因となっているアレルゲンを少量から投与することで、体をアレルゲンに慣らし、アレルギー症状を和らげようというものです。3～5年治療を継続することにより、その後長期にわたり症状をおさえ、体質改善が期待される治療法です。
スギとダニ2種類の舌下免疫療法薬があり、舌下免疫療法を行うためには、まず、スギあるいはダニが原因となっているアレルギー症状があることを診察と血液検査によって確認する必要があります。
スギが飛散する時期にはアレルギー症状が強く出る可能性があるため、スギに対する舌下免疫療法は開始できず、飛散が落ち着いた6月以降に治療を開始します。ご興味のある方はご相談ください。
HPVワクチン積極的接種勧奨再開
子宮頸がん予防ワクチンといわれるヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンは、2013年に定期予防接種になりましたが、接種後に多彩な症状を示す例が相次いだことにより、長年積極的勧奨が差し控えられてきました。その後、接種後にみられた様々な症状は、HPVワクチン接種以外でも起こりうる身体症状であるとの認識が浸透し、ようやく今年４月から積極的勧奨が再開されることになりました。
対象は小学校６年～高校１年の女子ですが、それに加えてキャッチアップ接種も行われることになりました。勧奨を控えていた時期にHPVワクチンをせ接種する機会を逃した平成9年度～平成17年度生まれの女子を対象に接種券が発送されます。今まで１度もHPVワクチンをしていない方は無料で接種できますので、今からでも遅くない！接種をお勧めします。接種ワクチンは２価のサーバリックスまたは４価のガーダシルになります。
感染症流行状況
コロナウイルス感染症とウイルス性胃腸炎の流行が続いています。その他の感染症は本当に少ないです。
今月の一冊
「ついておいで フロー！」
作：ジャーヴィス
訳：青山 南
フローはカモの女の子。なんでも思いどおりにするのが大好き。パパの後をうたいながらついていきます。でも、途中で飽きてしまったフローは…。自分の思いどおりに楽しく歩いていく姿にハラハラドキドキ夢中になれる絵本です。(T.K.)
今月の予定
3月 3日(木) 常総市乳児健診
15日(火) 守谷市3-4カ月児健診
★８日～(火)(水)(金) 17:00受付終了
12日(土) 11:30受付終了
