第141号
本当に暑い夏でしたね。東京の真夏日は56日連続で記録更新中だとか! それでも、朝夕は少し涼しい風を感じるようになりました。そうなると、喘息気味のお子さんが増えたりしているこの頃です。
季節の変わり目、皆さま体調にお気をつけください。
赤ちゃんの「泣き」
今年、参加した学会や研修会の中で印象的だったのは、京都大学 明和政子先生、東京工業大学 黒田公美先生のご講演。お二人とも哺乳類や人間の発達を実験的に解明している脳科学者です。共にお子さんを育てながら研究を続けられ、講演では興味深い研究成果を非常に理論的かつユーモアも交えて明解に話されているところに感動しました。
紙面の都合上、今回は黒田先生の研究から赤ちゃんの「泣き」の対処方法について。
赤ちゃんが泣きやまず、苦労したことは誰しもあることでしょう。虐待の動機にも「泣きやまない」が上位に挙がっています。
睡眠と覚醒や日内リズムを司る脳の仕組みは複雑で、赤ちゃんは発展途上。自律神経系のバランスも大人とは違い、副交感神経(休息系)よりも交感神経(活動系)の方が優位。もともと哺乳類の仔は母親が睡眠中に覚醒してお乳を吸うことが多い。等々で赤ちゃんは夜でもよく泣くものなのです。
そこで、黒田先生は実験的に赤ちゃんの「泣き」をしずめ、睡眠に導く方法を示されました。それは、「泣きぐずっている赤ちゃんを抱っこして5分間一定のペースで歩き、寝付いたようなら5~8分抱っこしたまま座って待ち、その後ベッドに移す」という方法です。寝ぐずるときに試してみてはいかがでしょうか?
動物の親は、危険がおよびそうになると仔を口にくわえて運びます。運ばれるときの赤ちゃんは、泣き・体動・心拍が減りおとなしくなるのだそう。おとなしくならないと、母親が運びにくく、見捨てられる可能性があるのでは?とのことで、人間にもこうした本能的なものが残っているのかもしれません。
Web問診を始めました!
8月末よりWeb問診を始めました。当院のホームページや予約サイトから、Web問診ページに入れます。受診前に入力をしていただけると助かります。
*予約外で受診される方も入力できますが、入力しただけでは受付にはなりません。予約が取れずに受診される場合は、来院して順番待ちの受付をしてください。
*予約/予約外を問わず、発熱で受診される場合は、受診前に電話連絡をお願いします。隔離室での診察について等ご案内します。
*Web問診について改善点等ご意見がありましたら、スタッフまでお知らせください。
インフルエンザワクチンについて
インフルエンザワクチン接種予約は以下の日程で行います。接種期間中、平日の一般診療は17:00で終了させていただきますので、ご協力よろしくお願いいたします。
予約開始:9月27日(水) AM6:00~ネット予約開始
接種日時:10月10日(火)~12月27日(水)
月火水金土 8:45
月火水 17:00 17:15
10/21(土) 11/18(土) 13:30~15:00
*この時間帯は原則としてインフルエンザ単独接種でお願いします。
*1回目の接種だけ予約してください。2回目は1回目の接種時に窓口で予約を承ります。
*金曜17:00~はコロナワクチン接種を予定していますが、現在の所詳細未定。コロナワクチンについては守谷市のワクチン予約システムでお願いします。
感染症流行状況
8月下旬からインフルエンザA型感染者が増えています。学校や幼稚園も始まり、広がりそうな気配です。以前、「インフルエンザウイルスは冷たい乾燥した環境を好む」と聞いていたのですが、この蒸し暑い時期に…。人が集まれば、いろいろな感染が増えるのは致し方ないのでしょう。それにしても、いろいろな感染症の季節性が変わってきています。
コロナ感染者も連日出ていますが、急激に増加している様子ではありません。手足口病やRSウイルスはだいぶ減りました。
今月の一冊
「15びょうの ぼうけん」
さく・え:よこみち けいこ
元気のないおじいちゃんを見て、けいたくんが不思議な地球儀を作りました。おじいちゃんと一緒に世界中のいろいろな所にちょっとだけ行けるおもしろい旅の始まりです。けいたくんのアイデアとユーモアがつまった絵本です。(T.K.)
今月の予定
9月 7日(木) 常総市1歳6か月児健診
26日(火) 臨時休診
28日(木) 守谷市3歳5か月児健診
★9月は当院でのコロナワクチン接種はありません。
月・火・水・金 午後受付終了17:30