第151号
梅雨空の続くこの頃です。今年は寒暖差も激しく、突然の雷雨など体調を崩しやすい気候ですのでお気をつけ下さい。
今月は新札が発行され、1000円札の裏面には葛飾北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が印刷されます。先日、両国の北斎美術館に行ってみましたら、ロビーに小学6年生の黒田創くんがルービックキューブ1080個で作った「神奈川沖浪裏」が展示されていました。すごい才能…!
私なんか人生で数回しかルービックキューブ完成させたことないのに…。
HPVワクチンのキャッチアップ接種
子宮頸がん発症を予防するヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種機会を逃した方への「キャッチアップ接種」が2025年3月末で終了します。この期間を過ぎてからの接種は公費助成がないため、1回3万円近くの料金がかかります。
対象:誕生日が1997年4月2日~2008年4月1日の女性で、過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない方
接種方法:初回・2カ月後・6カ月後の合計3回
*上記の期間でできない場合、初回と2回目の間隔は最低1か月、2回目と3回目は最低3か月以上あけて接種。
3回公費で行うためには9月までに初回、遅くとも11月初めまでには初回接種を開始して下さい。
*当院では現在、HPVワクチンは9価のシルガード9接種のみ行っています。(これまでサーバリックス・ガーダシルで途中まで接種した方も残りの回数をシルガード9で接種可能)
お近くに対象年齢の方がいらっしゃいましたら「子宮頸がんワクチンってやった?」と声をかけてみてください。
厚労省のパンフレット
子宮頸がん予防
2013年に定期予防接種となったHPVワクチンですが、直後に「全身の痛み」「けいれん様の動き」「歩行障害」「記憶障害」等多彩な症状が報告され、メディアで大々的に取り上げられ、厚労省も「積極的接種勧奨をしない」としたため、この年代の人達の多くは接種することなく、高校生・成人になってしまいました。現在日本では毎年、約10,000人の女性が子宮頸がんになり、約2,900人が亡くなっています。20代、30代で罹ると、治療で子宮を失い妊娠できなくなる人も年間1,000人近くいます。
一方、この間にHPVワクチン接種を推進してきた諸外国からは、子宮頸がん発症が確実に減少していることが報告されています。
接種後にみられた多彩な症状は、HPVワクチンに限らず、何らかの痛み刺激やストレスをきっかけに、時にははっきりした誘因が不明でも起こりうる「機能的身体症状」と考えられています。
予約は、お電話または窓口でご相談ください。
花粉症に対する舌下免疫療法
数年前からスギand/orダニが原因となる鼻炎の治療法のひとつとして、舌下免疫療法が行われています。アレルギーの原因となっているアレルゲンを少量ずつ投与することで体を慣らし、アレルギー症状を和らげようというものです。3~5年治療を継続することにより、その後も長期にわたり症状をおさえ、体質改善が期待される治療法。スギに対する舌下免疫療法はスギ花粉の飛散がおさまった今が始める時期です。ご希望の方はお電話でご予約ください。
感染症流行状況
溶連菌感染症の流行が続いていますが、一時期よりは減ってきている様子です。手足口病が増えています。
今月の一冊
「まねっこ カメレオン」
作:リト@葉っぱ切り絵
ある朝、葉っぱのカメレオンは「今日はおでかけすることにしよう!」 外に出て最初に出会ったのはてんとう虫の行列。カメレオンくんは、どんな仲間と出会って、どんな1日を過ごすのでしょうか?
細かい部分まで凝った工夫とユーモアに驚きがある絵本です。(T.K.)
*作者は、自身のADHDによる偏った集中力やこだわりを前向きに生かすために独学で葉っぱ切り絵制作をスタートしSNS等で発信しているアーティストです
今月の予定&お知らせ
7月 11日(木) 守谷市3歳児健診
18日(木) つくばみらい市1歳6か月児健診
19日(金) 15:30 診療終了
*今年度より茨城県医師会の仕事もすることになり、年に数回診療時間を短縮する日がありますが、ご了承ください。
*8月8日(木)~15日(木)夏季休業予定ですので、継続治療中の方は、お薬が途切れないよう受診日にご注意ください。